中国から商品を輸入する際に商品が法律上の問題がないことや申請内容と一致しているかなどが
税関でチェック(通関作業)されます。
このチェックがスムーズに終われば良いですが、時間がかかったり、検査費用が発生することがあります。
税関輸出入コードを取得し、実績を積み上げることで開封検査やX線検査などがされづらくなります。
今回の記事では通関と税関輸出者コードの申請方法について解説したいと思います。
目次
通関の5つの区分
通関には以下の3つの区分があります。
- 区分1:簡易審査扱い(即時許可)
- 区分2:書類審査扱い(書類審査)
- 区分3~5:検査扱い(書類審査・税関検査)
区分の数字が小さければ通関のスピードが速くなります。
初回の発注ではほとんどの商品が区分3~5になりますが、実績を重ねることで区分の数字が小さくなります。
通関をスムーズに通すための2つの条件
通関をスムーズに通すために必要な条件は以下の2点になります。
- 税関発給コード(税関輸出入者コード)の取得している。
- NACCSでリアルタイム口座を開設している。
それぞれについて下記で解説したいと思います。
税関発給コード(税関輸出者コード)
税関発給コードとは輸入申告・輸出申告において輸出入者を識別するためのコードです。
識別コードを発行して、輸入を繰り返すことで輸入実績が積み重なります。
輸入実績が積み重なると検査を簡略化してくれるようになるので、余計な検査費用や入荷待ちが少なくなります。
この税関発給コードを管理しているのが、NACCS(ナックス)というシステムになります。
NACCSでのリアルタイム口座
通関手続きをオンラインで行うシステムのことをNACCS(ナックス)といいます。
NACCSに登録しておくと以下の3つのメリットがあります。
- 通関の立替手数料600円が0円になる
- 通関のリードタイムが1~2日早くなる
- 関税・消費税の支払いが自動引き落とし
NACCSにリアルタイム口座を登録していない方は家に商品が到着して関税・消費税を支払いますよね?
実は支払いには手数料600円分も含まれています。
NACCSに自分の銀行口座を登録することで立替手数料600円が無料になります。
1つの追跡番号に対して600円かかるので、意外に大きな出費です。
また、リアルタイム口座を開設することで区分1または区分2で通関できることが多くなり、商品の届くスピードが早くなります。
さらに、関税の引き落としは自動で行われます。面倒な作業は少ないに越したことはありません。
中国で商品を発送する前に行うこと(税関で反映させる方法)
NACCSへの登録が完了したら、商品を日本国内に送る前に注意しなければいけないことがあります。
invoiceに税関輸出入コードを記載してもらうことと、リアルタイム口座での引き落としであることを
代行業者の方へ伝えましょう。
ここまでやらなければ、反映されませんので注意しましょう。
まとめ
手続き自体は大変ですが、一度やってしまえば後が楽になるばかりでなく、手数料分のコストを浮かすことができます。
面倒臭がらずに申請を終わらせましょう!
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