販売したい商品(もしくはキーワード)が決定した後は中国の工場から商品のサンプルを仕入れましょう。
中国の仕入れ先としてはアリババ1688が最適です。
複数の工場からそれぞれ2~3個ほど仕入れて、品質の差を自分の目で確認しましょう。
しかし、全く同じ商品でも数多くの工場があり、どこから商品サンプルを仕入れれば良いのか迷ってしまいますよね。
今回の記事では数多く存在する中国の工場を選定する基準をお伝えしたいと思います。
お伝えする判断基準は以下の5つになります。
- 中国の工場の会員ランク
- 店舗の累計売り上げ
- 第三者機関の報告書の情報
- 他店舗との比較データ
- チャットツールを用いる
今回の記事は現在、一緒に中国輸入OEMの活動をしている「ばやしさん」からの情報を元に作成しています。
10年以上、中国の工場と取引実績があり、中国の事情にかなり詳しい方です。
興味のある方はリンク先のtwitterで質問してみて下さい!
1.中国の工場の会員ランク
中国の工場には大きく分けて3つの会員ランクがあります。
- 実力商家(牛マーク)
- 誠心通(誠マーク)
- 無料会員
1.の「実力商家」が最も実績のある良い販売店です。
↓が実力商家のマーク(牛マーク)になります。

↓が誠心通(誠マーク)になります。

それでは、実力商家と誠心通がどのような審査基準かみていきましょう。
実力商家になるためには以下の基準をクリアすることが求められます。
- 資本金が50万元以上
- 工場面積が300m2以上
- チャットへの返信速度、出荷速度の評価が4.5以上
- 独自のブランド(商標)を持っているか権利所有者に承認されている
- 他社ブランドOEMを行っている
- 登記簿の業務範囲と販売商品が一致している
- 一定の生産規模、設備を持つメーカー
- 様々なブランド開発、サプライヤーチェーンを持っている
その他にも実力商家のマークを取得するためには年間で36800元(およそ60万円)程をアリババに支払う必要があります。
実力商家の工場だったら心配しなくても良いよね!?
それがですね。。。 絶対的な信頼を置くと商品が届いて落ち込みますよ 笑
結構、ひどい商品も届くので判断基準の一つと考えて下さい。
私の感覚では30%はイマイチな商品でした。
誠心通は1年間に6688元(12万円程)を支払うことで取得することができます。

誠心通はお金さえ支払えば取得できてしまいます。
実力商家と比較すると格落ち感がありますね。
工場の累計売上と直近売り上げ
工場の累計売上と直近売り上げが大きければ安心して仕入れることができます。
工場の累計売り上げ金額は下記の画像の赤枠を確認して下さい。

↓は累計売上のマークになります。

上記の例ではダイヤのマーク3つ分なので、50万元~120万元の累計売上工場であることが分かります。
累計売り上げは高いことに越したことはありません。
仕入れの目安としてはダイヤ1個以上は欲しいです。
次は店舗の月間(直近)の売り上げ金額についてです。

↓は月間の売上のマークになります。

星の数が多ければ売り上げ規模も大きいことが分かります。
第三者機関の報告書の情報
工場の情報だけでは不安と思った方は第三者機関が報告した資料を確認しましょう。
確認の仕方はアリババで商品を検索し、カーソルを画像に合わせると下記の赤枠が表示されるのでクリックしてみましょう。
※ただし、報告書がない工場もあります。

すると下記のように工場の風景が表示されます。

工場のありのままの姿を見ることができるので、仕入れ先の工場を決定する上では一つの判断材料になるかと思います。
そのまま、下にスクロールしていくと工場の従業員数や生産設備数などの詳細情報を知ることができます。
工場の内部の様子は仕入れの判断基準の一つとしていいでしょう。
道具が散らかっていたりする工場は従業員への管理が行き届いていない可能性が高いです。
なるべく綺麗な工場から仕入れをしましょう。
ただし、中国語なのでChromeの日本語翻訳機能を使用して、日本語に変換しましょう。
ホームページ上で右クリックして「日本語に翻訳」をクリックしましょう。

何とか理解することはできます 笑
他店舗との比較データ
多店舗と比較データも重要です。
下記の赤枠部分に着目しましょう。

他の工場の平均と比較して良い場合は赤文字で表されます。
反対に他の工場の平均と比較して悪い場合は緑文字で表されます。
それでは、①~④がぞれぞれどのような意味があるのか見ていきましょう。

①ステータス一致率(货描)
商品の記載内容の一致率になります。
顧客のレビュー情報などから算出されています。
②レスポンス速度(响应)
チャット返金対応などの顧客への対応速度になります。
③出荷対応速度(发货)
出荷までの対応速度になります。
24時間、48時間、72時間以内の発送率により算出されます。
④リピート購入率(回头率)
30日以内に購入した比率になります。
仕入れ判断の一つの目安として14%以上は欲しいですね。
チャットツールを用いる
チャットツール(アリワンワン)を用いて工場の担当者に詳細を聞くのも有効です。
下記の赤枠部分をクリックすると工場の担当者と連絡を取ることができます。

ただし、チャットのやり取りは中国語です。
翻訳ツールを駆使しながら、商品の詳細について尋ねてみましょう。
また、チャットツールには登録が必要になります。
チャットツールの使い方については下記の記事を確認してみて下さい。
その他のポイント
①検索時に実力商家だけを表示させる
仕入れ先の工場が多すぎる場合には実力商家に絞って検索をかけましょう。
けっこう時間短縮になるのでおススメですね。
絞り方は以下の通りです。
検索キーワードもしくは画像で検索をします。

下記のように検索条件が出てきますので、赤枠の箇所にチェックを入れます。

そうすると、実力商家の工場だけ表示されます。
②返品保障をしている工場を選ぶ
返品保障をしていない工場だと、代行業者で検品をして、問題があった場合に返品を受け付けてくれない可能性があります。
下記の赤枠部分の数字が返品保障期間です。

③自社工場での生産品にする(卸しを選択しない)
中国の工場にもメーカー(自社生産)と卸しがあります。
卸しの場合にはメーカーから仕入れた商品を販売しているだけです。
不具合がある場合や材質を変えたい場合など細かい要求はメーカーの方がきちんと対応してくれます。
下記画像の赤枠の表記があればメーカーということです。

まとめ
仕入れ先の工場選びは非常に重要です。
同じ商品であっても品質は雲泥の差なんてこともしばしば起こります。
サンプル仕入れはケチらずに多くの工場から仕入れましょう。(少なくとも5工場以上)
私は実力商家であること、工場の規模(きれいさ)、リピート購入率をしっかり見るようにしています。
皆さんが良い工場と出会えることを願っています!
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